結衆

大法会 ②

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 さて、ここまできたら泣き言など言っておれません。とにかく「始まったら流れる」という言葉の通り、これからは作法に則り、できることをしていくだけです。これまでにやれるだけのことはやりました。あとは「どうとでもなれ」です。怒られようが、注意をされようが、それはできていない私が悪いだけのことです。もし注意されたらその点を次回に反映させればいいと、開き直っておりました。こうなると人間強いものです。


 お寺さんが集合する前に、茶方(お寺さんにお茶などを出す方)で来ていただいた方々に、お茶の出し方などをお伝えしました。

 それから間もなく、お寺さんが少しずつ来られました。お部屋にご案内し、茶方の人にお願いし、お茶とお菓子を持っていっていただきました。

 そうこうしているうちにお寺さん方がお集まりになり、細々した仕事をしていくと、すぐ夕食の時間となりました。夕食を出す順番などもお伝えし、出していただきましたが、いかんせん今回私が台所方の人たちと連携を取れませんでしたので、台所方の人たちと、お寺さんにはご迷惑をお掛けしてしまいました。これは次回に反映させていこうかと思います。

 食事が終わり、次は開白に向かって道場内の準備です。これも大半終わっていたので、そうそうすることはありませんでした。

 準備を終えると、とうとう開白の時間となりました。総代さんにお集まりいただき、最初のご挨拶です。当山住職よりまず挨拶があり、続いて総代さんに挨拶をしていただきました。その後、阿波宗務支所長様よりご挨拶があり、続いて結衆を代表して長老様よりのご挨拶がありました。さて、その時のご挨拶の中で、「昨年より一年間、檀信徒一丸となって今日の大法会の準備に当たり、大変なご苦労をなされたと思います」と仰った瞬間、自然と涙が出そうになってしまいました。理由としては、以前にもあった通り、資料がほぼ皆無の状態からスタートだったからです。


 最初の総代会において、大法会を執行するにあたっての大まかな流れを説明し、続いて事務系の仕事をやっていき、ある程度土台ができたところでまた総代会を開き、前回からの進展と、細部にわたっての説明と了承をいただきました。それからはもう少し具体的なタイムスケジュールを作り、今度は世話人会を開きました。ここで、どなたがどの日に何をするのかということを、大雑把ではありますが決めさせていただきました。(ただし、人数が多すぎて統制が取れずに多少混乱してしまいましたが)その後は、本番当日まで、前回のようなことをしながら今日にいたります。これを資料がほぼない状態でやってきたわけです。確かに挨拶としては常套句だったかもしれません。しかし、どのお寺さんもこの行事をしているので、その苦労が手に取るように分かるのです。だからこそ、涙が出そうになったのだと思います。


  さて、感動するのもいいのですが、行事での自分の役割も全うしなければなりません。開白の座は、最初部屋の電気などを真っ暗にし、明かりが見えるのは支所長様が高野山からいただいてきた灯明が一つあるだけです。この灯明の火でもって、三日間の行事を執り行うことになりますので、その火以外の明かりは最初つけません。道場に入堂する前に、半鐘を私が打ちはじめると、皆さんが道場内に入堂していきました。

 全員が座ったのを確認して、まず最初に法話がありました。内容としては、大法会や灯明の意味を皆様にご理解いただくためのものでした。その後、般若心経をお唱えなされている間、私ともう一人のお坊さんが立ち上がり、正面へ移動し、灯明の火でもってローソクの火を点けていきました。それが全部終わると同時に、総代様に部屋の電気をつけていただくようにお願いしていたので、電気がつきました。

 それからは、板東結衆大法会の次第に則って進めていき、途中で私が寄進物帳の読みたて(初回目だったこともあり、少々読みたてが早すぎました)をし、その後皆さんには中座(途中で座を立つこと)していただくことになりました。ただし、大法会中日に都合がつかずにこれない場合、ここで自分の家の過去帳を読みたてしてもらえることになっております。各々が檀那寺の住職さん方の後ろにつき、過去帳の読みたてをしていただいておりました。

 それらが全部終わると、いよいよ当山の過去帳読みです。大体五十分から六十分程度時間がかかります。大法会の当番寺院は、三日間の中で合計四回過去帳の読みたてをするという習わしになっております。私の勝手な解釈では二つの意味があると思います。一つ目は、当番寺院になったところの檀家さんのご先祖様を、如法に供養するということが第一の目的で、二つ目は、大法会のお手伝いしていただいている檀家さんが、大法会の中日(二日目)に参加することができないということもあるだろうから、合計四回の中のいずれかでお参りしてくださいという配慮ではないかと思っております。

 とにかく、三日間のうちの最初です。できるだけ力を抜いて、それでいて皆さんにはっきりお聞きいただけるように、また、読み間違いや、噛まないように注意をしながら、粛々と読みたてをさせていただきました。幸いなことに、何事もなく最初の読みたてを終えることができ、最後に中座していたのを再開し、開白の座が終了しました。

 その後、当山住職をはじめ、総代さんにお部屋に入ってもらい、御礼のご挨拶をさせていただきました。その後、諸大徳の方々のお着替えが終わると、お帰りになられました。それから、次の日の準備をし、皆様のおかげで初日はなんとか終えることができました。

 明日は中日で、一日中となります。失礼のないよう、努力してまいります。
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