結衆

大法会 ①

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 今年は十年に一度の大法会(だいほうえ)の当番寺院となっておりました。その大任を、昨年の当番寺院さんより引継ぎしてから一年間、総代さんをはじめ、お世話人さんと協議しながら進めてまいりました。

 実際、住職が高齢なこともあり、表向きの差配や段取りは、私の責任のもと、檀家さんや、いつもお世話になっている従業員さんたちのご協力のもと、準備してまいりました。ただ、いかんせん資料が皆無といっていいほどなかったもので、お寺さんに聞いたりして、相当ご迷惑をおかけしたことと思います。それでも、執行当日となってしまっては準備することなどほぼできませんので、ご迷惑だということも分かっておりましたが、お聞きさせていただきました。

 今年の大法会は、例年であれば十一月の第三週目の土日月(三日間)行われる予定でしたが、住職の意向で第四週の十一月二十六日から二十八日となりました。雨の心配もしていましたが、こればかりは考えても仕方ありません。とりあえずその日までにできることをやるだけです。


 資料がないもので、思い出してはメモをし、買い出しに行き、指摘せられたことはそれに基づいて準備をしていきました。次回からは業者さんを入れず、檀家さんとお寺の二人三脚で、お手伝いしていただく予定ですが、この度は住職の意向もあり、業者さんを入れることになりました。道場前の大卒塔婆の建立、大師堂の壇を道場に運ぶ、半月という幕の建立、階段やテントの設置をしてもらいました。


 少々違和感を覚えた方もいらっしゃるかと思いますが、このお寺は特殊で、本堂でこの行事を行わないのです。昔は本堂でしていたらしいのですが、階段が非常に多く、また遠いということもあって、一階にある方丈という広間で様々な行事を執り行うのです。

 本堂で行うのであれば、道具を運ぶ必要は一切ありませんが、広間で行うということは、一から準備をしなければならないということです。ここで救いだったのは、従業員さんが以前の道場の写真を撮ってくれていたことです。それに則って道場の準備を進めることが相当楽になりました。(十年前のことなど記憶しておりません)

 とはいっても、準備をするのは容易ではありません。以前は本尊さんをお祀りしなければならないところにお大師さんのお軸を掛けていましたが、さすがにそれはと考え、住職の許可を取り、本堂より本尊さんを移動し、お祀りすることにいたしました。大法会が終わったから言いますが、お運びするのに相当気疲れしました。壊したらどうしようという恐れが一番にあったからです。本堂から方丈へお運びする時も、方丈から本堂へお運びする時も、気が気じゃありませんでしたが、お参りに来られた方々に喜んでいただければいいなという思いが強かったので、今となってはそれも含めてよかったと思いました。


これまでの伝統で、大法会開白(初座目)の前日に、見繕いといって、お寺さんや檀家さんに大法会に関わるもののお手伝いをしていただきます。

 お寺さんには、善ノ綱と申しまして、本尊さんより五色(白黄赤青黒)の糸を善ノ綱(サラシ)に結び付け、それを道場の外陣(檀家さんが焼香などされるところ)の天上に張り巡らし、大卒塔婆に結びつけ、お参りに来られた方々に本尊さんと縁を結んでいただきというものです。また内陣(お坊さん方にご助法いただくところ)の荘厳で足りないところなどを見ていただきました。すると、後に出てまいりますが、灯明を入れておく燈籠がなかったもので、お手伝いに来ていただいたお寺さんへお借りすることになりました。次回はこのことも考えなければなりません。
また、行道(法要中に立って歩く作法のこと)する際に幕二ヶ所に顔が当たるとのことで、その端をクリップで上げたぐらいで、他はそこまで重大な問題はありませんでした。

 また、檀家さんには、廊下にあるものの撤去や、テント立て、火鉢(線香に火をつけるためのもの)や線香立て、パイプ椅子の搬送、大卒塔婆の結界(大卒塔婆を囲うもの)などをしていただきました。これで完璧とはいえません(資料がないため抜けている可能性がある)が、一応前日の皆さんにお手伝いしていただく準備は完了しました。

 その後、私のいる地域では、高野山にある不滅の灯明(寄進灯、もしくは貧女の一灯)でもって、大法会を三日間行うものですので、阿波宗務支所の支所長さんが高野山よりいただいてきた灯明をいただきに、午後からお伺いいたしました。(また、この灯明でもって大法会を修する地域は極めて少ない)

 本堂にて簡単なお勤めの後、この有難い灯明をいただき、それを持ち帰らせていただきました。この火を絶やしてはいけませんので、道場内と、別のお堂の二ヶ所にて、この火を守ることにいたしました。

 続いて、道場内の準備をしながら、お寺さんの席札、また部屋が二つに分かれているため、お寺さんがどこに入っていただくのか迷わないように、部屋の前に貼るものを作成しました。特に席札に関しては、上老(一番年上のお坊さん)から先老(一番若いお坊さん)の順番で座っていただくので、それを考えて置いたりしていると、あっという間にその日が終わってしまいました。

 次の日の十一月二十六日土曜日、お寺さんが集合しだすのは午後五時前後でしたので、とにかくそれまでの間、不足しているものの買い出しや、道場内の荘厳、お寺さんの控室の確認などなど、時間はどんどん過ぎていき、ついにその時間となってしまいました。
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