日常

言葉と行動に気を付ける

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 新年を迎えもう二月の後半となりました。時の経つのは早いというのが近頃しみじみと感じるようになりました。「早く二十歳になりたい」と思っていた時もあったことが今では懐かしいものです。


 さて、新年といえば目標を立てるというのをやっています。今年の目標は何にしようかと考えていると、新年を迎え数日経った時、とある出来事がございました。内容を詳しく書くことはできないのですが、とにかく言葉には本当に注意をしなければならないというのが、その出来事の際に痛烈に感じたことでした。

 言葉には消しゴムがありません。良いことも悪いこともすべて後に残ってしまいます。もちろん良いことばかりなら問題はありませんが、よく喋ってしまう私には失言も非常に多いのです。そのせいで相手を傷つけてしまったり、時には憎悪を抱かせてしまうことも多々あることでしょう。どんな人を目の前にしたとしても、軽はずみに発言せずに、できるだけ冷静に物事を判断してから言葉を発するようにしなければなりません。(何も考えずに喋ってしまうのが中々治らず苦戦しております・・・)

 そして、言葉で相手を怒らせてしまっても良いことなど一つもありません。確かに腹が立って「これを言ってやろう」と考えて言ったとしましょう。言ったすぐは「言ってやった」と満足するかもしれませんが、言葉を出した時点で、それを消すことはできません。人によれば、言った言葉と同等、もしくはそれ以上のものを返してきます。自分が出した言葉である以上、必然として返ってきてしまうのも仕方のないことだといわざるをえません。


 また、行動も言葉と同等で、例えば何かを言われたとして、怒った表情をした場合はどうでしょうか。はたまた、仕事を雑にしてしまったらどうでしょうか。これもまた、自分のやった行動なので、もれなく全部自分に返ってきます。


 どちらにしても自分のなしたことは自分に返ってくるというのは道理です。この前の「人間としてのブッダ」の中にも出てきた言葉を吟味してみましょう。相応部経典、七、二、「讒謗(ざんぼう)」には次のように記されています。


 ブッダ・ゴータマは、しばらくのあいだ、それを黙って聞いていましたが、やがて少し静まったところで、彼に向かっていいました。
 「婆羅門よ、なんじの家にも、時には訪れてくる客があるだろう」
 考えもしないことを聞かれて、婆羅門はいささか気勢をそがれた思いで、「もちろんだ」と答えました。続いて
 「婆羅門よ、その場合には、客に食事などを出すこともあるであろうか」
 いつの間にか、対話に誘い込まれてしまった婆羅門は、「ゴータマよ、もちろんのことだ」と答えました。
 「婆羅門よ、では、もしそのような場合、客がそれを辞退したら、そのご馳走はだれのものとなるだろうか」
 「食べて貰えなければ仕方がない。それはまたわたしのものとなるよりほかはあるまい」
 「婆羅門よ、いまなんじは、わたしのまえにいろいろの悪語を並べた。だが、わたしはそれを頂戴しない。したがって、それは、もういちど、なんじのものとなるよりほかはあるまい。婆羅門よ、もしわたしが、なんじに罵られて、罵りかえしたとしたとするならば、それは主と客とが食事をともにするにひとしい。だが、わたしは、いま、そのご馳走はいただかないよ」そういわれて、婆羅門は、ふしぎそうな顔をして問いました。
 「ゴータマよ、あなたは怒るということがないのか」
 その時、ブッダ・ゴータマが、その婆羅門に教えたことばを、お経のことばは、偈文(げもん)をもって、次のように記しています。

 「いかれるものにいかりかえすは
  あしきことを知らねばならぬ
  いかれるものにいかりかえさぬ者は
  二つの勝利をうるのである

  他人のいかれるを知りて
  正念におのれをしずめる者は
  よくおのれに勝つとともに
  また他人に勝てるものである」



 どんな人にも礼を失わず、かつ自分の言いたいことがあるのであれば、その言葉は相手にとってきつい言葉ではないかということをしっかり考えてから発言し、行動するのも相手のことを考えて行動しなければいけません。そうしなければ、言う相手はもちろんですが、私の近くにいる人々まで被害を被る可能性が大いにあるからです。(むしろこれが一番迷惑なことです・・・)


 私が「今年の目標は何にしようかな」と考えている時に、同僚の方が「今年はお互い言葉と行動には本当に気を付けなければならない」といって決まったことなのですが、本当に気を付けていこうと思います。また、それだけではなく、何か問題が起きた際には順次目標の追加はしていきます。

 今年の終わりには「どうだったか」と反省して「大丈夫だった」と笑顔で言いたいものです。そうなるよう精進してまいります。
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