日常

人生は一巻の書物

 ←47 人間としてのブッダ -時代背景- →48 人間としてのブッダ -遊行- ①
 「人間の一生とは、つまりは一巻の書物だ」
 世界的に有名な名著である「青い鳥」を書いたメーテルリンクは、「空間の一生」という短篇の中でこのようにいわれています。

 私たちは日々を過ごしているなかで様々なことがあります。それは喜んだり、悲しんだり、はたまた怒ったりすることもあります。これは人間は感情の動物なので致し方ないことです。その感情でもって、その一冊の書物の中に様々なことを書き綴っていっているのが私たちの人生であるということです。

 また、般若心経講義を書かれた高神覚昇先生は、その本の中で「人生の書物に再版はない」と記されております。その通りで、通常で売っている本は、間違っていれば正誤表をつけたり、もしくは訂正して再版することは可能ですが、私たちの人生では、過去を変えることなどできないというのは、みなさんも十分にご存知の事と思います。ロングフェローは「いたずらに過去を悔やむこと勿(なか)れ。甘き未来に望みをかけるな。生きよ、励めよ、この現在に」ということばを残しています。まこと的を得たことばです。過去を反省するのは、人間的に成長するためには必要不可欠ですが、嘆き悲しみ、それによって前に進めなくなるようではいけません。また、未来をどれだけ思い描こうともすぐにはくるはずがありません。必要なのは「現在(いま)何をするのか」ということです。何もなさずにいきなり成功するはずがありません。世間で「天才」と称される人ほど、一生懸命に努力されているのです。


 「努力」ということばにアレルギーをもっている人がいるかもしれません。かつては私も、「できれば楽して自分の思う通りになってほしい」などというとんでもないことを考えていました。しかし、そんな考えではうまくいくはずがないのは当然のことですが、その考えは自分だけではなく、自分を取り巻く多数の人々をも巻き込んで迷惑をかけてしまうという恐ろしい考えなのです。それほど、努力をしないということは恐ろしいものなのです。
 今はというと、「うまくいかないのが当然なのだから、何事にも動じない広い心を持ちたい」というのを目標を掲げ、それに向かって努力をしているところですが、中々自分が当事者となると、冷静さを見失い、腹を立ててしまう愚かな自分がいます。しかし、できるだけ努力をしていき、少しでも広い心となるべく、これからも努力をしていきたいと考えております。


 「人間の一生とは、つまりは一巻の書物だ」後戻りができず、移ろい変わる世の中で、誘惑や迷いも多い人生ですが、一日を一生懸命努力していき、無為な一日ではなく、有意義な一日となるように、その一日をかけがえのない一日と考えることによって、一ページずつその書物は素晴らしいものへとなっていくのです。
 そして、その書物が書き終える、つまりは死を迎えたときには、私の人生が家族にとって有意義な書物(良いところも悪いところも含め)にしていきたいと思うのです。
スポンサーサイト



もくじ  3kaku_s_L.png 日常
もくじ  3kaku_s_L.png 四国遍路
もくじ  3kaku_s_L.png 結衆
もくじ  3kaku_s_L.png 仏教
もくじ  3kaku_s_L.png 仏教解説
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 巡礼
【47 人間としてのブッダ -時代背景-】へ  【48 人間としてのブッダ -遊行- ①】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【47 人間としてのブッダ -時代背景-】へ
  • 【48 人間としてのブッダ -遊行- ①】へ