四国遍路

高野山記念参拝 高野山 ⑥

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 朝目が覚めると四時半位でした。子供の頃遠足に行く前日は興奮して寝れない、もしくはものすごく早く目が覚めていました。こういうところは子供の頃から何も変わっていません。
 さて、早く目が覚めたことは有難いことで、なぜなら早めに起きて一人で奥之院へとお参りにいこうと思っていたからです。顔を洗い、歯を磨いてすぐさま靴を履き、宿坊をあとにしました。出発した時刻はおおよそ五時でした。道中を歩いていきたかったのですが、さすがに歩いていくと朝のおつとめに参加できないので、走っていくことにしました。
 まだ辺りは薄暗かったように記憶しております。一の橋にあるお手水場で清め、一礼をし、早速御廟へ向けて走り出しました。昨晩とは見える景色が全く異なっていました。凄い本数の老杉、お墓や御廟、句碑など、これらのすべてがこの素晴らしい雰囲気を出していて、本当に有難いところです。

 そして汗かき地蔵様で一度お参りをさせていただき、続いて御廟までやってまいりました。朝もやがかかっている御廟は本当に神秘的な雰囲気でした。 ここでゆっくりしたかったのですが、宿坊でのおつとめもある為、すぐにお参りをさせていただき、引き返すことにしました。そして一の橋まで戻ってきたころには、辺りはだいぶ明るくなっていました。


 宿坊へ帰ってきたのは五時四十分頃でした。おつとめは六時半からでしたので、とりあえずそれまでは部屋で待っておく、という選択肢はなく、寺生だった性なのか、時間まで掃除をすることにしました。掃除をしているとおつとめの時間が近づいてきたので、衣に着替えてから本堂へと進んでいきました。学生時代にはここで毎朝おつとめをしていたので、非常に懐かしいと思いながらお経と唱えていました。やはり本堂は、どこのお寺さんの本堂であっても本当にありがたいものです。

 このようなことを考えていると、すぐにおつとめは終わり、続いて朝食となりました。その際に本日の行程の話をさせていただきました。出発時刻に関しては、開創法会期間中なので、集まり次第出発とさせていただきました。混雑の中で、しかも鳴り物厳禁の状態でのお参りは非常に難しいと思ったからです。
 出発前、昨晩注文をしていた胡麻豆腐が届きました。ここで多少のトラブルが相次いで起きましたが、なんとか出発時刻より少々早く出ることができました。


 さて、御礼参りの奥之院へいざ出発です。今回は一の橋からではなく、中の橋から御廟に向けて歩いていきます。道中でできるかぎり説明をしていきましたが、どうしても人数が多いのと、健脚な人と足腰が弱い人ではどうしても差が開いてしまいますので、どうもうまく説明することができませんでした。また、どちらに速度を合わせればいいのかということが非常に難しかったです。健脚な人と同じ速度なら足腰が弱い人たちを放置してしまうし、逆であれば健脚な人たちの統制がとれない、どうすればいいのか迷いましたが、先に行きすぎて迷子になってしまってはいけないので、今回は健脚の人に合わせて、ある程度距離が開いたら止まり、また進み、時には説明を加えながら歩いていきました。


 そうこうしているうちに、御供所前まで到着しました。朝早くだったせいか、そこまで人はいませんでした。ここで先日の法要の概要を説明し、御詠歌を詠っておられるテントの横を通りながら御廟橋まできました。注意事項を説明し、まずは燈籠堂へいき、各自おまいりをしていただき、続いて御廟へと進みました。来られた方よりおまつりものをしていただき、集合地点を伝えました。そして全員が揃ったので、いよいよ四国遍路の最後である御礼参りのおつとめをさせていただくこととなりました。
 この時のおつとめは、今までと一緒のようにさせていただいたのですが、少々何かが違っているように感じました。それはおそらく、四国を開創なされたお大師様へ、無事にお参りしてこれましたというご報告をさせていただくのですから、より一層力が入ってしまうのも仕方のないことかもしれません。そしておつとめが終わりました。これにて第一回の四国遍路はひとまず完結したわけです。皆さまのおかげでここまでくることができたという感動もひときわございました。もっとこの余韻に浸りたかったのですが、他のお参りの方が次々と来られたので、その場を去ることにしました。「また来させていただきます」とお大師様とお約束をさせていただいて・・・。


 さて、燈籠堂の階段をおりたところは、先ほどまでとは全く違った光景でした。お参りに来られた人で溢れかえっていたからです。宿坊からの出発があと十分遅れていたらと考えるとゾッとします。同行の皆さまが早く集まって下さったおかげでゆっくりと説明をしながらお参りすることができたのは本当に有難かったです。そして、皆さんとおはなしをしながらゆっくりとバスへ戻っていきました。


 次は中食会場へ移動します。とはいっても到着後すぐに食事をとるにはさすがに時間が早すぎるので、中食会場に到着後は自由時間をとるようにしました。買い物をするのもよし、またお参りするのもよし、休憩するもよし、前日が非常に忙しかった分、本日はゆっくりしていただこうというわけです。お参りに行かれる方には刈萱堂が近いのでそこをご案内し、お土産などを買いたいという方は、このお店以外にも和菓子屋さんが近くにあるので、そこをご案内し、休憩をされたいという方は、中食会場でお休みいただくようにしました。
 この際に、私はというとお土産を買っておりました。私が出るということは、私以外の方々が仕事をまわしてくださっているのですから、多少なりともその恩をお返ししなければ申し訳がないからです。
 買い物が終わり、休憩していらっしゃる方々とおはなしをしておりました。その中で、さまざまな意見が出され、今後のお参りに役立つ案や、意見を賜り、本当に為になることをたくさん聞かせていただきました。特に歩く速度の問題が一番大きかったように感じました。健脚な人とそうでない人での速度の差、これは次回行くまでに対策を考えておかないと、足腰が弱い方に余計な負担をかけてしまうからです。迷惑をおかけしないよう、つとめていこうと思いました。


 さて、ようやく中食の時間となりました。三階に移動し、集合時間だけお伝えし、般若心経をお唱えしてからいただくことにしました。中食の中には、ここらで有名な柿の葉寿司も出ており、皆さんが美味しい美味しいと言いながら食べておられたのが印象に残りました。
 中食後、皆さんのご協力で集合時間通りに出発することができました。早めに出発しないと、この日に法要をされる団体さんのバスと帰りが一緒になると次にお参りさせていただく慈尊院にすら行けなくなる可能性がありますので・・・。
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